大型放射光施設SPring-8は1997年に利用を開始して以来、これまでに13万人を超える国内外の研究者に利用され、科学、産業など様々な分野から質の高い成果が多く出されています。今後もSPring-8が研究者にとって魅力的な施設であり、成果創出に貢献し続けられるよう、SPring-8の性能向上を目指した次期計画の検討を進めています。
一方、SPring-8に隣接して建設し、2011年に完成したX線自由電子レーザー施設SACLAのX線レーザーは、SPring-8のX線とは性質が異なり、それぞれの特性を効果的に使い分け、また今後はともに利用することで、新しいサイエンスが切り拓かれていくと期待されます。
大型放射光施設とX線自由電子レーザー施設が併設され、2つの光を同じ敷地内で使うことができる場所は、現在のところ世界で唯一、播磨だけです。次期計画では、「SPring-8」と「SACLA」の相乗効果も目指す方向のひとつとして検討を進めています。